慰謝料払えないから離婚して！：呆れた不貞男たちⅤ
会社が潰れる。
会社が潰れる。
うわ言のように繰り返す不貞夫
その後、フロントから不貞夫へ連絡が入り、
忘れている私物を渡して欲しいと
不貞女から申し出があったので、
放心状態の不貞夫に代わりに再び、
サレ妻がフロントへ向かった。
フロントで待っていた不貞女は俯いたまま。
車から荷物を取り出したら、鍵はフロントに
お願いね。
私、これからどうしたらいいですか。
泊まるところも、お金もそれ程無くて。。。
あら、御愁傷様。
では、御機嫌よう。
どうやら、サレ妻がフロントに向かうのを
後を追って来た不貞夫が現れた。
財布から、数枚のお札を出して、彼女に
渡そうとするのだが、
そのお金、後から返してもらう？
ウソよ、ほら。
先にチェックインした部屋の鍵をサレ妻は
不貞女に渡した。
私、貴女みたいに人でなしじゃないから。
この部屋を使いなさい。
部屋代は請求するけど、野宿よりは
マシでしょ。
それに、私が予約しているから、合鍵は
私が持ってるわよ。
夜中に寝ているときに、首を締めるかも（笑）
明日、飛行機のチケットは渡すから、
行くわよ、バカ夫。
サレ妻はそう告げると、不貞夫と共に部屋へ
戻った。
不貞女も荷物を下ろし、サレ妻に渡された鍵の
部屋と消えていった。
翌朝、部屋で睡眠導入剤を飲んで寝た不貞夫の
部屋にすでにサレ妻の姿は無く。
フロントには、再びメッセージが。。。。
最後のフライト、ゆっくり
楽しんで来てね。
不気味なコメントを残したまま、消えたサレ妻
不安げな不貞夫と不貞女は、予定通り、
お昼過ぎの便で、札幌へと向かった。
最後のフライトって。。。
チェックアウトの際、隣に立っているのが
まさか、探偵とも知らずに不貞夫に
聞いていた不貞女。
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