(交渉編7)私の夫は浮気がバレて、別居しました。
依頼者が出した条件とは
『1.この後、戻ってくる主人にここでの
話は一切しないこと。
2.その上でどれだけあの部屋に
荷物があるのかしれないけど今夜
全て持ち出すこと。
3.そして、別な男性がいるので貴方とは
暮らせないとハッキリと言うこと。
もちろん、会話は録音してもらいます。
この条件、呑める?』
『どうですか?』
『・・・・・・・・・』
『選択肢はないよね、どうする?』
『判りました』
結果、W不倫だった浮気相手。
600万の解決金に同意し、同居していた
マンションを引き払い、自ら別れを切り出す
ことを同意した。
『実行されなかった場合は?』
『大丈夫です。絶対に今夜中に出て
行きます』
『自信有りげなのも複雑ですが・・』
『すいません』
『一応、反故した場合を記載した
ほうが良いかと』
『・・・・』
『どうすれば?』
『約束を反故した場合の違約金、それと
ご主人の連絡先と勤務先を記載して
いただきますか。
約束が守られた場合は、その情報を
使用しないと明記します。』
『破ったらさらに300万、いいわね』
『夫の連絡先と勤務先ですか・・・』
『反故した場合ですから』
『判りました』
『貴女が間違いなく別れを告げて
出てくるのをマンション近くで
待ってますから』
『判りました』
金額、振込先等を記載した確約書に
署名した女性は、カラオケ店を出て
マンションへと向かった。
『あ~緊張した、あれでよかった
ですか?』
『上出来ですよ、まさか自分から
W不倫を自白するとは思いません
でしたから、それに元上司の件も
触れたくなかったんでしょうね。』
『いつ、2股の話をするのかと
思ってました』
『ご主人も、お店を出て帰路に
ついているようです。我々も出ま
すか?』
『はい』
こうして、最後の交渉に私たちは
マンションへと向かった。
まさかの事態あるとは知らずに・・